平 成 29年 6月 定 例 議 会 一 般 質 問
議席番号13番、森本でございます。
議長のお許しを得まして、通告に基づき市長にご質問とご提言を申し上げ、お取組みに対するお考えをお伺い致します。
質問事項1 「市営住宅に積極的な定住促進施策を」に入ります。
本年度施政方針において、市営住宅は若い世帯の定住促進に大きな役割を果たしています。とあります。今まさに西紀北地区では、地区内にある、かすが団地、しゃくなげ団地、こしお団地への若い世帯の定住を熱望されています。
本郷地区内の公営住宅並びに特定公共賃貸住宅は、平成8年から平成12年にかけて、所得の低い方や高齢者世帯など、が安心して暮らせる住まいの提供にプラスして、若い世帯を呼び込む施策として建設されたものであります。背景としては、少子高齢化の進行による西紀北小学校の生徒数の減少があり、小学校存続に向けた大きな大きな施策として取り組まれました。
敷地も広くロケーションもよく、当初大きな人気を博していましたが、最近は空が目立つようになってしまいました。数年前には傾斜家賃を定額に改定いただき、その後子育て世帯優先枠を復活し、本年度からは、中学校就学前の子供がいる世帯の家賃を減額する制度が充実されました。
しかしながらこの5月の入居者募集においては、8戸の募集に対し、問い合わせはありましたが、申し込みは全くありませんでした。平成28年度の募集状況を見てみても、入居されたのは1戸のみであります。
先月5月19日、会派青藍会において、西紀北小学校における複式学級の取り組みや市営住宅の状況の確認、そして西紀北地区、地区長様との意見交換を行いました。
本田毅(ほんだたける)校長先生からは、少人数ではあるが地域と共にある「夢」と「力」のある学校づくりについて、全力での取り組みを、熱く語っていただくとともに、今年度から完全複式学級となっていますが、学年毎で見てみると、3・4年生であと1人、5・6年生であと2人、1・2年生であと3人の生徒が増えれば、複式学級が解消されるとの説明を受けました。
地区長様からは、西紀北地区の活力のみなもとである西紀北小学校を盛り上げ、いつまでも存続させたい、そのためには現在空になっている公共住宅に、子育て世帯を是非とも早急に入居いただきたい。との要望をいただきました。
募集しても申込みが無い。いつまでもその様な理由付けで空きを続けては、ならないのではないでしょうか。今回、家賃を減額しても申込みが無かったならば、次の一手を考える必要があるのです。
「篠山市空き家等対策計画」にもとづき、本年度から積極的で具体的に空き家の有効活用に取り組むとあります。西紀北地区にある公共賃貸住宅8戸は、立派で美しく素晴らしい空き家です。いつでも入居いただける空き住宅です。
まちづくり部地域計画課だけでは、市営住宅施策で終わってしまいます。定住促進「ふるさと篠山に住もう帰ろう」運動の一環として各部署横断的に取り組み、市外や全国へ向け、ホタルが舞い、カジカが歌う素晴らしい自然環境と、熱心な教育環境に恵まれている地域ことや住宅のことの情報発信や、お試し入居やシングルマザーへの福祉施策の活用、保育士さん確保の優遇策等、行政の持てる知恵を出し、職員が汗を出し、積極的に全国から子育て世帯を呼び寄せていただくことを願い、市長のお考えをお伺い致します。
続きまして質問事項2
「ウッドチッパーの貸出し制度創設を」に移ります。
本年1月、篠山市は久しぶりの大雪にみまわれ農業用ハウスの倒壊等、多くの被害が発生しました。
その中で、話題にも上がりませんでしたが、竹林においても大きな被害が発生しております。大雪の重みで上部が折れた竹や根を付けたまま倒れた竹が多く発生し、以前から手入れされていない竹林は、まさに悲惨な状態となっております。
以前なら、竹は多くの利用方法がありましたが、今は利用のすべが無く竹林は放置されるのみです。折れた竹、倒れた竹を放置しておれば、竹は長らく腐らず、竹林に入ることさえ困難となってしまいます。
特に孟宗竹は、直径が20cmを超え太くて背が高く重量もあり、処理には相当な困難と危険がともないます。しかしながら私達竹林所有者の多くは、放置するのではなくこれを機会に竹林を整備したいと思っております。またどんどんと、山に広がり山を登りつつある竹についても、このまま放置するのではなく対処したいと思っております。
なぜなら私達は景観を守りふるさとを守りたいのです。日本遺産のまち、丹波篠山の美しい景観を美しい竹林を、次の世代に引き継ぎたいと思っております。それには切り倒した竹を現地で粉砕処理できるウッドチッパーが必要なのです。
県立東雲高校による竹チップの活用が、大きな話題となっております。申し出を受けた竹林に出向き、処理活動を行っていただけるとのことでありますが、当然に教育活動には限度があると思われます。
個人や自治会での購入を検討されているところもありますが、汎用タイプでも150万円程と高額であります。また広範囲での稼動が必要と考え、里山整備の一環としての、ウッドチッパー貸出し制度の創設を提案するものであります。
竹粉は乳酸発酵させることで良質な堆肥となり、竹粉堆肥は作物の「根張り」「大きさ」等が良くなり、竹林に敷きつめれば雑草予防そして良質な竹の子の発生が期待されます。竹林の美化が広がれば京都に近い丹波篠山が、全国的な竹の子の産地となりうるかもしれません。
そのような夢を持って竹林整備に努めたいと考えており、ウッドチッパー貸出し制度の創設を提案し、市長のお考えをお伺いいたします。
続きまして質問事項3
「旧西紀町中央公民館の維持管理について」に移ります。
“ここに来て語れ、今を昔を未来を”をテーマに、旧西紀町によりすべての町民がつどい、話し合い、学び教養を高めあう社会教育活動の拠点として、西紀中央公民館が建設されたのは昭和45年10月であります。
旧西紀町時代、宮田地区妙見山山頂に竣工した公民館においては、高齢者学級を始めとする生涯学習の場の提供や、生活文化の研修や振興、創造と発展に大きく寄与したものであります。
ここを拠点とした青年団活動も盛んであり、友ができ仲間ができ、地域貢献や地域の元気づくりを真剣に話し合ったものでした。また私もそうでありますが、ふるさとに根づいている多くの夫婦が、この場所で公民館方式により結婚式をあげ、新婚生活のスタートを始めた思い出多い旧西紀中央公民館であります。
残念ながら4町合併を経て年は過ぎ、西紀公民館分館との看板はありますが、今では旧公民館の施設でのみ活動できる2サークル以外の住民も立ち寄ることも無く、今ではその存在自体が忘れ去られようとしています。
近隣にて太古の哺乳類化石が発掘されたのを受け、一時期化石発掘体験やクリーニング室が設置されましたが、本年4月にオープンしました丹波並木道中央公園内の、太古の生きもの館にその機能を移したところであります。
今さら旧西紀中央公民館の活用を求めるものではありませんが、建築後46年が経過したこの施設、鉄筋コンクリート2階建、延べ床面積655.2㎡の老朽化してはいますが、立派な施設の現状把握と今後の維持管理をどのように考えるかをお伺い致します。
小高い山の上であり素晴らしい眺望でありましたが、面積11,496㎡の敷地は、雑草が繁茂し樹木は伸び放題、立派な建物はいまや樹木に呑み込まれようとしております。
一時期西紀ライオンズクラブをはじめ、地域の皆様が環境整備に努めていただきましたが、2つのサークルだけでは手に負えません。また山裾部分では樹木等により住民又通行者に迷惑をかけております。そして民地との境界が不明確であるのでは、とのご意見もいただきます。
何年かに一度の、樹木の管理と境界の確定が必要と考えますが
市長のお考えをお伺い致します。