平成28年9月定例議会 一般質問

 

議席番号13番、森本でございます。

議長のお許しを得まして、通告に基づき市長にお伺いするとともに、ご提案申し上げます。

 

 

 一問目は「市道の植栽管理及び路肩雑草除去について」であります。

 

 篠山市の市道は、平成11年の合併前後を中心とし、市民の暮らしの安心・安全を支える生活道路。また都市計画や観光等に資するための幹線道路等、積極的な整備充実に努められてきました。結果、1級市道、2級市道、その他市道の合計は1,787路線、総延長は833.358km、その膨大な路線数と総延長を、篠山市が維持管理する責任を有していると認識しております。

 舗装管理に関し、市当局は「道路・舗装維持管理方針」を策定し、継続的な点検実施による、効率的・効果的な市道管理に努められていることは、評価するところであります。しかしながら、道路の管理は舗装面のみではなく、道路植栽や路肩の雑草除去が出来てこそ、道路機能の確保、そして安心・安全で美しい市道の管理であると考えます。

 715日(金)西紀北地区、7月19日(火)西紀南地区のふるさと一番会議において、市道西紀丹南線の植栽管理についての御意見をいただきました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 「雑草におおわれた道路植栽を見るのが忍びない」市長は、植栽管理業務を発注済みであり、速やかに美化に努めます。また、今後は発注を早めるとともに、回数を増やすことも検討する、との答弁をされました。

822日現在、西紀南地区で指摘があった、市道西紀丹南線において一番危険と思われる、和寿園・西阪本からの市道との交差点付近は、雑草除去が出来ておらず、見通しが非常に悪く交通事故発生の危険性が、非常に高まっています。これは毎年のことであり、今まで大きな事故が無かったことが不思議なくらいです。

今後、市長の答弁どおり、出来るだけ早く植栽管理業務を発注し回数を増やし、そして増加する車両に関わる事故を未然に防ぎ、市民の安全を確保する。どこまでそのことが実行できるか、出来ないのなら、植栽の花壇の一部撤去を提案し、市長のお考えをお伺い致します。

 

西紀丹南線は一部事例であり、他の路線の植栽管理について、担当部署の自己点検と対応についても併せてお伺い致します。

またこの質問を行うにあたり、市内幹線市道の状況を見て回りました。生活道路の多くは、地元住民のご協力により路肩や法面の草が刈られ、車両の通行や路肩の歩行が確保されておりました。地元住民の皆様、隣接農地所有者の皆様、長年の奉仕作業、本当にありがとうございます。

しかしながら、合併後に新規整備された一部幹線市道においては、ガードレールがまったく見えないほどに路肩雑草が繁茂し、中央線上を走行せざるを得ない状況や、歩道との舗装の境目からの雑草の繁茂に、驚きと恥ずかしさを感じたものであります。新規道路は集落や住居から離れており、日常的な奉仕作業の対象に成り得ないのを感じたところであります。

 「日本遺産のまち」「ユネスコ創造都市ネットワーク加盟都市」「小京都」「日本の原風景」篠山、多くの観光客が市内を移動されるのは自動車がほとんどであります。日本に、世界に誇る美しい景観を誇るまちの足元、市道を美しく管理すべきです。

法面までは無理であっても、道路面・歩道面、せめて路肩までの雑草除去に努めるべきです。地域住民の皆様のご協力を得ながら、お願いをしながら、新しい仕組みを考えながら、共に汗を流すべきです。

平成26年第96回定例会一般質問において、「国・県・市管理の道路法面の雑草管理の考え方について」を、市長にお伺いいたしました。それにより地域での奉仕作業に報いる河川環境整備委託金の増額を実施いただいたところであります。

しかしながら、地域力が低下している現実に直面している今、新しい仕組みづくりが必要と考えます。

 美しいまちの美しい市道管理について、市長のお考えをお伺い致します。

 

  

 

 

続きまして2問目は「丹波黒大豆・若さや豆出荷の拡大を」であります。

 

 今年も、丹波黒大豆の若さやの収穫時期を向かえようとしております。今年の黒大豆栽培については、梅雨時期の長雨を心配致しましたが、早めの梅雨明けとその後の安定した気候、そして熱心な栽培農家の努力により、順調に生育しており豊作を予想させます。昨年が不作であったため、今年こそと願うところであります。

ただ、この夏の猛烈であった暑さがどのような影響を与えるか、また栽培農家がどのように対応したかに係っていると思われます。

 「黒大豆枝豆また黒さや豆」今や、日本中で大きな評価をいただき、海外へも展開できるようになりました。栽培農家や地元販売店の大きな収入となっており、今年も黒枝豆を求めての多くの観光客のお越しを期待するところであります。

 昭和63年のホロンピア88において、黒枝豆がデビューしてから30年、熱心な黒枝豆の出荷者も高年齢となられ、枝付き若さやを荷造りされる人が、減少している状況であります。多くの手間と経験が必要であり、今後の枝付き若さや出荷者・出荷量の拡大は期待できないと考えます。

しかしながら黒大豆若さやの需要は非常に多く、私にも黒大豆若さや出荷依頼が多くあり、今後更に拡大すると実感しております。

また農地集積を受ける担い手農家や集落営農組合においても、お米より収入が得られる黒大豆栽培は、経営の安定と年間就労配分計画においても、大きなウエイトを占めていくと考えます。

平均的10a当たりの粗収入を考えますと、完熟黒大豆で250,000円程度、枝付き黒大豆若さや350,000円程度、黒大豆若さや豆300,000円程度であります。

労力的には、機械さえあれば黒大豆若さや豆が最も効率がよく、面積的にも多くをこなせます。農地集積が進むなか、多くの面積で黒大豆栽培に取り組むには、黒大豆若さや豆出荷こそが生き残れるのです。

平成28年度市政方針において、機械収穫による黒大豆さや豆出荷の拡大に、JAと連携しながら取り組んでいくとありますが、どのように進展しているのでしょうか。

産地間競争の時代、転作作物として丹波黒を熱心に栽培し、枝豆やさや豆を出荷販売しているのは、丹波篠山だけではありません。県下各地、岡山県や滋賀県等においても、丹波種黒大豆として、枝付きやさや豆をいろんな形にて販売しています。

本場、丹波ささやまの黒大豆若さや豆、他の産地より早期の出荷販売体制の確立を求めるものであります。

JAの支店ごとに「さやもぎ機」を設置する、また中核的な認定農業者や集落営農組合に貸出す等、さや豆出荷を奨励することにより、特産振興及び農業者の所得の向上や労力軽減をはかると共に、後継者を確保し農都創造に努めるべきと考えますが、市長のお考えをお伺い致します。