平成27年9月議会 一般質問


 

 議席番号16番、森本でございます。

 

議長のお許しを得まして通告に基づき、市長にご提言申し上げ、お取組みに対するお考えをお伺いたします。

 今回の一般質問のテーマを「里地・里山の活用で地域創生を」とし、

 

 

 質問事項の1問目“マツタケ山再生を目指して”に入ります。

 皆様方は近年、篠山産のマツタケを食べておられるでしょうか。毎年9月に入ると、今年のマツタケの出はどうか、との話題がのぼり、9月末には市場へのマツタケ初荷が大きく報道され、今年こそはと大きく期待されシーズンに入るところであります。

それに反して、農協への出荷量は平成24114圈∧神2560圈∈鯒平成26年は36圓函年毎に半減しています。

 篠山の特産は何、と問われると皆様はどのように答えられますか。黒大豆及び若莢の枝豆、山の芋、篠山牛、丹波栗、そしてマツタケ、丹波マツタケは篠山の特産中の特産であり、篠山高級ブランドの代名詞であります。

“秋の篠山マツタケ栗は、他じゃ見られぬ味のよさ” 

デカンショ節でも歌われており、観光パンフや名刺にも刷り込まれ、その香りは日本一であると私たち篠山人は自負しています。その丹波マツタケが、今まさに篠山から消えようとしています。

マツタケは栄養が乏しく、比較的乾燥した鉱質土層に生息し、そこに分布する赤松の吸収根と共生をします。マツタケは、かつて篠山市内の多くの山で収穫され、秋の里山での賑わいと、里山管理者に貴重な収入をもたらしてくれましたが、燃料革命による生活環境の変化や、農林業の衰退による松林の未整備、そしてマツクイ虫による松枯れ等により、篠山におけるマツタケの収穫量は、ピーク時の0.5%以下と激減してしまいました。

マツタケには、マツタケオールによる独特の強い香りを持ち、日本人には大いに好まれ、「匂いマツタケ、味しめじ」と言われ、土瓶蒸しやマツタケご飯など、香りを生かした調理がされます。日本書紀には、応神天皇にマツタケを献上したことが記されており、日本人とのつながりは深く、昭和30年台までは日本全国において多く収穫され、庶民の秋の味覚として親しまれて来たものであります。

 全国的にみても、戦前の最盛期には、12.000tの記録がありますが、平成10年に247t、近年では20tから10tと減少し続けています。

旺盛な需要をみたすため、最近での市場流通量はほとんど輸入品で占められ、韓国や中国からの大量の輸入や、中には北欧産やブータン産のまつたけも輸入されています。

生産量の減少に伴い、マツタケの人工栽培は早くから切望されており、多くの研究が進められてきましたが、未だに成功に至っておりません。しかしその発生環境を整備してやることで、発生確率が飛躍的に上昇すると言われており、多くの実証報告もあります。

市内には、尾根を中心に赤松林が残りマツタケの胞子が飛んでいます。また、樹齢20年から30年のマツタケ発生適期樹齢の赤松林もあるはずです。

マツタケは食用キノコの最高級品、ゆえにその価格は高値の華であり、里山の象徴でありロマンでもあり人を集めます。今ならまだ間に合うかもしれません。赤松林の整備を進め、マツタケ山再生への取組みを提案致します。

マツタケで地域創生を、マツタケ再生への取り組みは、里山復活への大きな旗振りになります。里山に関心を持って頂くこと、里山に入ってもらうことは「ふるさとの森づくり」の大きな一歩に繋がると考え、市長のお考えをお伺い致します。

 

 

 質問事項の2問目“ナラ枯れの現状と対応について”

今は9月、季節は夏が終わったばかりでありますが、緑深きはずの里山を見上げてみると、所々晩秋のような褐色の葉の塊が目に付きます。ナラ枯れにより里山のナラやカシ類の木々が、沢山枯れているのです。

西紀地区では2年ほど前から目に付くようになり、この夏には急速に広い範囲で多くのナラ枯れが発生しています。豊かな緑色の里山が、まるで天変地異の前触れのような異様な景観の里山へと変化しつつあります。

ナラ枯れとは、里山に生えるドングリのなる木(ミズナラ・コナラ・シイ・アラカシ)が集団で枯れるものであり、カシノナガキクイムシを媒介者とした糸状菌(カビの仲間)の繁殖により樹液の流動が止まり、水不足で葉がしおれ枯死に至るものであり、外国産材の輸入地、新潟県より広がり日本海側より南下をしています。

 他の地域でのナラ枯れの話を伺っても、他人事のようで問題として感じていませんでしたが、目の前の里山で多くのナラが枯れ始めた今、里山と共に生きて来た私にとっては、大きな悲鳴の中、山が死んでしまう恐怖と、山を助けてやりたいという焦りを感じています。

今年の2月、自治会主催で里山管理に関する勉強会を、広く皆様に呼びかけ開催をしましたところ、用意した資料が不足する程の参加者を得ました。

神戸大学の黒田先生にお越しいただき、里山は、15年から30年程度の短い周期で伐採され薪や炭などに利用されてきましたが、その利用がなくなった結果、大径木のナラ等が増え、今日のナラ枯れにつながったとのこと。

そしてナラ枯れの1番の対策としては、ナラ枯れの病原菌を運ぶカシノナガキクイムシの進入が確認されたナラやカシの木を、3月末までに伐採・搬出し、里山資源として積極的に活用することと教わりました。シイタケの原木として菌を打つこと、また薪として木を割ることにより、カシノナガキクイムシを駆除できるとのことです。

私の自治会では、大胆にもその教えの実践を試みました。ボランティアの皆様の協力を得ながら、大径木のナラを何本か伐採し、シイタケの原木づくりや薪づくりに取り組みました。

結果、シイタケの原木や薪の需要が多くあり、所得につながる事を実感しましたが、問題となるのが伐採と搬出です。大径木を伐採するのは危険を伴い、大重量の大径木を搬出するには作業道が必要なのです。山の所有者でも経験がない方では無理であり、放置されれば一本の枯れたナラの木より何千・何万匹ものカシノナガキクイムシが放出されます。

近い将来、子供達が描いた山の景色の所々が茶色に塗られます。倒木による獣害柵の損壊や住宅等への被害、またドングリの実の減少によるイノシシやサルの食料減に伴い、農作物に対する獣害の拡大を心配するところであります。

里山の機能と生物多様性、そして篠山が誇る山々が織りなす素晴らしい景観を守るため、ナラ枯れ対策への取組みを求めます。そして対策の柱となる大径木の伐採と搬出、それを薪・チップ・ペレットへの活用による雇用の創出や仕組みづくりについて、市長のお考えをお伺い致します。

 

 

 質問事項の3問目“丹波栗、生産量拡大への取り組みについて

821日篠山市において、平成27年度兵庫県くり研究大会が開催されました。県下各地からの参加者の中でも、篠山市丹波栗振興協議会の皆様の参加の多さに驚くと共に、参加の皆様方の向上意欲を強く感じ、丹波栗が大きな地域資源であることを再認識しました。

それと共に、ピーク時の2割の出荷量に減少した丹波栗ではありますが、全国ブランドである“日本一の丹波栗”の産地復活への取り組みが、地域活性化そして地域創生に繋がることを確信したところであります。

基調講演いただいた長野県飯島町(一社)月誉平栗の里は、耕作放棄地を活用した集落営農による栗作りの実践地であり、耕作放棄地が増えつつある篠山市での取組みに対し、大いに参考になると思われます。 

そして現在、地域の夢再生事業として、丹波栗の産地復活に積極的に取組んでいただいている、丹波県民局の丹波農業改良普及センター所長の講演では、山裾の里地を利用した大規模栗園を期待する。とありました。

残念なことではありますが、篠山市内においても谷間や山裾を中心に耕作放棄地が増加しており、獣害柵が設置されながら、今後もさらに増加すると思われます。そして今、市農政担当部署においては「人・農地プラン」作成に伴う集落営農を積極的に勧めておられます。

耕作放棄者に積極的に栗栽培を勧める。農地所有者が対応できない場合は、丹波栗栽培に伴う農地流動化を提案する。また集落内にある耕作放棄地を再確認し、適地においては県民局の補助事業を活用し、集落営農にて栗を植え管理し利益を上げ地域の元気につなげてもらう。集落での管理が出来ない場合には、新規就農者等の新規就業の創出として取組む。等の仕組みづくりの検討が必要ではないでしょうか。

地域の夢再生事業を活用しても、多額の追加費用が必要な場合もあるとのこと。また冬場の凍害により、多くの若木が枯れてしまう場合もあります。その場合には、自費にての苗木の購入と凍害対策が必要となります。

丹波市では今、大規模農園を目指した新植が積極的に行なわれ、丹波栗イコール丹波市の栗となる心配があります。篠山市として、県民局に頼るだけではなく、市独自の支援策を検討する必要があると考えます。

大粒の丹波栗は収益を生み、事業としての確立は可能と考えます。里地・里山を活用し、篠山のブランド力を生かした丹波栗生産量拡大への取組みを生かした地域創生について、市長のお考えをお伺い致します。