一般質問  平成24年3月

 

 

 

 

 

 


 

議席番号1番、森本富夫でございます。

議長のお許しを得まして、通告に基づき今期最後の一般質問により、市長のお考えをお伺いすると共に、ご提案申し上げます。

 

 

 

質問事項1「防災への取り組みについて」であります。

 

  死者15,854人、行方不明者3,155人を出した東日本大震災発生から、昨日で1年が過ぎました。約1,600人の子供たちが親を失い、余震がなおまだ続く中、約344,000人の被害者が、今も仮設住宅などでの避難生活を強いられています。お亡くなりになられた多くの方のご冥福と、1日も早い生活の再建をご祈念申し上げます。

 しかし復興は遅々として進まず、過日認可された復興交付金においても、非常に厳しい査定であり、被災自治体からは、やり場の無い非難の声が上がっております。国民の生命と暮らしを守るという、行政の最大の責務を果たせていない国の政治に対し、怒りと不信感、そして不安を感じているのは私だけでは無いと思います。

  篠山市は、非常に硬い篠山層群の上に有り、過去には大きな地震の震源地になった事はありませんが、市内に断層が通っていることは事実であり、危険性が無いわけではありません。

  また、異常気象が多発するなか、昭和58年のような大水害が、何十年に1度はあると言われております。そして直近の原子力発電所から、50Kmの範囲に市内の1部が含まれることも、十分に配慮する必要があると考えます。

 国の責務がそうであるように、篠山市民の安心と安全そして暮らしを守る事は、篠山市政の最も重要な課題であります。しかるに市政執行方針において、防災については、わずかしか触れられておりません。その内容は「国及び県の避難対策や原発事故対策などの見直しが進められており、これを受けて篠山市の防災計画においても対応します」のみであります。

 国の防災対策基本計画や、県の地域防災計画の改定を受けてのちの、篠山市地域防災計画の見直しを意味するものと受け止めます。上位法との整合性は大切であるが、市民を守る、との強い意志を持った篠山市の防災対応の、早期確立が必要ではないでしょうか、

 また、今指定している広域避難所を再点検すると共に、自治会公民館や企業の施設等で第一避難所に適した場所を探し出し、機能と役割を検討し、協力の依頼をすべきと考えます。その上で、各避難所には、最低限必要な食料と水の備蓄に努めると共に、中長期的には、避難生活に有効な施設設備を計画的に進め、災害時の初期対応である自助や互助を、おこなって頂く体制整備を整えるべきだと考え、市長のお考えをお伺い致します。

 次に、自治会を対象とした「いのちを守る防災マップづくり支援事業」に取り組まれた自治会からは、有意義な取り組みであったとの声を聞いております。早急に市内全自治会での取り組みを進めると共に、各自治会で作られた防災マップの有効活用や、指摘された災害危険箇所の解消に向けて、全庁的な取り組みが必要と考えます。

 最後に、毎年度小学校単位等で防災訓練が行われておりますが、一度全市的規模で、防災訓練を行ってはどうでしょうか、広範囲の対応が求められる行政や消防の問題点、及び互助の担い手としての各自治会や、まちづくり協議会等の新しい取り組みが期待されると考え、市長のお考えをお伺い致します。

 

 

  

続きまして

質問事項2「下水道事業の健全化に向けて」に入ります。

 

 関係各自治会にご理解とご協力をお願いし、7億円を超す多額の費用をかけて進めてきました、あさぎり苑でのミックス事業が、1年遅れましたが、近く竣工を迎えるにあたり、担当部署に敬意を表したいと思います。私も前期後半の2年、今期前半の2年と下水道を所管する委員会に属させていただいており、当初の計画(案)から何度も説明を受けると共に、委員会で現地の確認もおこないました。

 大変ご苦労をされたミックス事業、当初の説明どおりの経費削減効果が見込まれるものか、また、各下水処理場における処理コストや環境負荷の軽減に結びつく効果を期待致しますが、いかがでしょうか。

 下水道事業の健全化に向けて、私も委員会で提案したことがあり以前からの課題であった、処理区再編に向けて、下水道処理施設統廃合基本計画(案)が、示されようとしています。今年度中に処理場所在自治会及び利用者に説明すると共に、計画策定業務を委託すると聞き及びますが、突然の計画(案)にとまどう面もあります。

 この基本計画(案)について、概算どの程度の事業費を見込んでいるのか、多額の公債費残高を抱える今の下水道事業特別会計での財源確保が、可能なのかを心配するところであります。下水道事業における一般会計繰り出し基準等に基づく一般会計からの繰り出しを、どの程度予定をされているのでしょうか、また将来的な経費削減効果は、どの程度見込まれるのでしょうか、長寿命化と施設の統廃合、2つの投資対効果をしっかり押え、精査の上、事業に取り組むべきと考えます。そして施行時期や期間、優先順位をどのように予定されているかをお伺います。

 また、健全化への取り組みには、歳入総額を増やすこと、それには水洗化率を高める必要があると考えます。平成22年度末の水洗化率は、公共下水道処理区で92,3%、特定環境保全公共下水道処理区で85,9%、農業集落排水事業処理区で87,1%となっており、毎年少しずつ改善されておりますが、処理区の中には、73.0%、73.2%、77.3%などの地区もあり、早期に未水洗化世帯に対する指導を強化する必要があると考えます。

 篠山市下水道条例では、義務者は処理区域について、公共下水道の、共用開始の公示がなされた場合においては、3年以内にその土地の下水を、公共下水道に流入させるために、必要な排水設備を設置しなければならない。と設置義務を明記してあります。

 水洗化へ向けた努力の報告は受けますが、更なる取り組みの強化として、1度しっかりと未接続者宅を訪問し、実情と理由を把握する必要があるのではないでしょうか。高齢者宅への支援制度の利用や、住宅リホーム助成の活用も視野に入れ、1戸1戸への対応を期待し、市長のお考えをお伺い致します。

 

 

 

 

続きまして

質問事項3、過去に私が行いました「一般質問における市長答弁の実施状況について」に入ります。

 

 今期4年間、本会議における一般質問は15回行われました。私は1度も休むことなく登壇し、篠山市の課題や市民・地域の課題について、検証をしながら提案をし、市長・教育長のお考えをお伺いしてまいりました。

 市長・教育長も常に真摯に受け止めていただき、前向きで、積極的な答弁を頂いてきたところではありますが、答弁の内容と実施状況に、整合性が見られないものがあり、今期最後の質問によって再度4点の確認をいたしたいと思います。

 

(神20年12月「農村景観保全運動の展開を」について質問をいたしました。

 これは篠山が誇る日本の原風景であり、大きな地域資源でもある景観保全に、自発的また熱心に努めて頂いている自治会に、何らかの方法で報いるべきと提案したものであります。

 答弁では、兵庫県に表彰制度があり、市も推奨している。農会長会等でも表彰集落の事例発表を行う等、啓蒙を図っていきたいとありましたが、実際に行われたのでしょうか。

 篠山市景観条例が、平成23年4月1日に施行されました。平成23年3月に策定された景観計画の、景観形成に関する基本方針の一つ「田園農地、里山等の自然景観の保全継承」では、生業により形成された集落景観の保全継承に向けて、景観施策として支援する仕組みを検討します。とありますが、どのような検討が進んでいるのでしょうか、お伺いします。

 

∧神21年12月「市職員に人事評価システムの導入」について質問をいたしました。

 これは厳しい財政状況の中、篠山再生計画の遂行にあたり、懸命の努力を行って頂いている市職員に対し、適切な人事評価を実施し、努力や能力、また実績を給与等に反映させ、士気高揚に努め、頑張りに報いるべきであるとの考えから提案をさせて頂きました。

 答弁では、公務員の人事評価制度は、人材育成を基本目標にしており、その運用は客観性等を十分に考慮し、評価者を対象にした研修を繰り返し、実効性を持った評価ができるような制度に、改良していくとありましたが、具体的な取り組みは進んでいるのでしょうか、いつまでも横並びや一律なのは、けっして公平性の確保ではないと考え、お伺いいたします。

 

J神22年6月、「西紀トンネルの改修・管理」について質問を致しました。

 西紀トンネルについては、平成15年の開通式時の、通り初めのおりに、参加者の多くから歩道の中央部分が暗くて怖い、との感想が述べられました。それ以後、関係自治会や利用者から、歩道への補助照明や、車道との界への転落防止柵の設置について、要望が出されているのを受けたものであります。

 答弁では、補助灯の設置は、多額の工事費が必要となり、早急な整備は難しいが、清掃車による歩道及び側壁面の清掃作業を計画する。とありますが、いまだに実施されていません。

 市長は、この質問答弁時、マラソン練習で走って通りますが、特に暗いとは感じないとのことでした。それは市長が、交通弱者でないからです。病院へ行くために、手押し車を押す高齢者や、自転車に乗る交通弱者の皆様にとっては、暗くて風が強く、車道との界の反射板等は土ぼこりで汚れ、車の音が大きく響くトンネル中央部は、まさに恐怖を感じるのです。道路管理者として利用者の安心・安全を確保いただきたくお伺い致します。

 

な神23年6月「猿害対策について」を質問いたしました。

 篠山市内には、A・B・C・Dの4つの群があり、猿による農作物被害が拡大・深刻化しております。場合によっては、人的被害も想定あれる状況であり、根本的な解決への取り組みを求めたものであります。

 答弁では、一斉駆除は出来ない状況にありますが、悪質化した猿については、排除する選択的駆除を実施して行きたい。とありましたが、実効性はどのような状況でしょうか。

 獣害対策指導員及び調査員によるサルメール等の、情報の提供や指導のもと、被害自治会では懸命な追い払いを行っていただいておりますが、防ぎきれていません。最近、1番大きなA群より別れたA群別群が確認されており、被害の拡大と営農意欲の衰退を心配致します。非常に厳しい判断であり、猟友会の皆様には、大きなご負担をおかけしますが、選択的駆除の実施を進めて頂きたく、お伺いを致します。

 

以上で、この場からの質問を終わります。

ありがとうございました。