一般質問  平成24年6月

 

 

 

 

 

 


 

議席番号2番、森本富夫でございます。

 

議長のお許しを得まして、通告に基づき市長・教育長にお伺いすると共に、ご提案申し上げます。

 

 

 

質問事項1点目は

「原子力発電に関する考え方と、新エネルギー確保への取り組みについて」

であります。

 

 昨年の3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震に起因する東京電力福島第一原子力発電所の事故の終息には、まだまだ時間を要すると言われ、原子炉の廃炉に至っては、何十年もの年月と安全確認、そして膨大な費用が必要とされています。今回の事故発生後、各原子力発電所の危険性そして必要性について、国民の大きな関心が寄せられるようになりました。

 原子力発電とは原子力を利用した発電のことであり、現代の多くの原子力発電は、原子核分裂時に発生する熱エネルギーで高圧の水蒸気を作り、蒸気タービン及び、これと同軸接続された発電機を回転させて発電するものであり、核燃料としては、ウラン235が使われています。

原子力発電における核分裂反応において最も必要で大切なことは、核分裂反応を制御することであります。

 核分裂反応の制御とは、開始、持続(臨界)そして停止であり、原子力発電においては、これらが自由に制御されなければなりません。この核分裂反応を制御できるということが、

原子力発電と原子力爆弾を分ける大きな違いであり、そして核分裂反応を制御する装置が原子炉であります。

 原子炉の種類は、減速材と呼ばれる中性子の制御を行う素材と、冷却材と呼ばれる原子炉から熱を運び出す素材の2つによって分類され、現在の日本の商用原子力発電では、減速材、冷却材のどちらとも軽水を使用する軽水炉であります。

よって、原子力発電所は豊富に水(海水)を利用できる海岸沿いに設置されているのである。

福島第一原子力発電所の事故は、海岸沿いであり津波対策の防潮堤があったにも関わらず、想定以上の津波に洗われ、全ての電源を失い、冷却機能が停止した結果、原子炉の炉心冷却が不十分な状態が続き、炉心温度が上昇して炉心溶融に至り、水蒸気爆発を起こし、原子力発電所の外部に放射性物質を大量に拡散させたものである。

 日本国内には、55基・出力4,958万kwの原子力発電所を有していて、電力消費量の約23%を原子力が担っていました。事故後、定期検査等で全基運転を中止しているが、夏の電力ピーク時の電力不足に対応するために、特に原子力発電に約48%を依存する関西電力管内においては、電気制限令や、計画停電が取りざたされ大きな社会問題となりました。

社会不安が広がる中、関西電力大飯原子力発電所3,4号機の再稼動を巡る、野田首相の必要性への記者発表が6月8日におこなわれ、そして、地元福井県の原子力安全専門委員会の6月10日の会合では、2基の原発の原子炉の安全が確保できると結論付けた報告書案が了承されました。

 このことにより、早い時期に再稼動が行われることとなりますが、私は原子力発電所の安全性や、私達の安全が確保されたとは思えません。大飯原発3,4号機の近くには活断層があり、動くと津波を引き起こす可能性があると報道されています。防災対策は万全なのでしょうか、また万が一の事故発生時の放射能の飛散予測を、私達にどのように伝えていただけるのでしょうか。

 脱原発依存を掲げる民主党野田首相は、どのような方針、どのような手順で原発を減らしていくのか、明確に示すべきではないでしょうか。

 福島原発の事故の検証も終わっておらず、また、原子力規制組織である、「原子力規制委員会」の発足もまだ決定していません。その今、大飯原発を再稼働するのは、安全性よりも必要性を優先したように思えてなりません。

 酒井市長は、福島原発事故後早い時点で、原子力発電依存に対し疑問を呈しておられました。また最近の新聞等のアンケートにおいても、10年以内に段階的に廃炉し、脱原発を目指すべきと提言されていると理解しています。

 また、6月1日には「大飯原子力発電所再稼働の判断並びに近隣自治体への説明について」の要望書を、勇猛果敢にも国宛に提出されました。

 直近の原子力発電所から、50匏内に一部が位置する篠山市民にとっても重要な関心ごとであり、議員としても大きな問題であると考え、次の事項を質問致します。

 

1:

 改めて原子力発電に対しての、市長のお考えをお伺い致します。

 

2:

 大飯原子力発電所の再稼働について、国へ要望書を出されたのをふまえ、再度市長のお考えをお伺い致します。

 

3:

 直近の高浜原子力発電所で事故が起こった場合、篠山市は「放射性物質を含んだプルーム(気体状あるいは、粒子状の物質を含んだ空気の一団)通過時の、被爆を避けるための防護措置を実施すべき地域」PPAに指定される50匏内に位置します。事故発生時に備え市民への正しい知識の周知、行政の対応や体制、人体への影響、自宅等屋内退避体制の確立に向けて、積極的に調査検討を行うべきと考えますが、市長のお考えをお伺い致します。

 

4:

 大飯原発が再稼働すれば心配無いと言われますが、身近に迫る、電力需要期に向けて、節電(15%~20%)への行政としての取り組み内容、また市民への協力要請及び理解を得る努力について、市長のお考えをお伺い致します。

 

5:

 脱原発をめざす篠山市の、新しい市内産業の育成と地域活性化、また全国に誇る篠山の時代を築くためにも全国に先駆ける規模とスピードを持って、篠山で可能な新エネルギー、再生エネルギーとして

  ‖斥杆発電  太陽熱利用  I力発電 

  ぅ丱ぅマス発電  ゥ丱ぅマス熱利用

  μね用水力を利用する小規模水力発電の開発・確保

に努力し、エネルギーの地産地消に、国の制度や民間活力等を利用しながら、全市的に、積極的に、先駆的に、取組むべきと考えますが、市長のお考えをお伺いします。

 

 

 

 

続きまして質問事項2

「ホタルの生息状況の把握を」

に入ります。

 

 市長をはじめ当局の皆様、議員そして傍聴をいただいています皆様、今年のホタルを見られましたか、まだなら今夜にもお近くの水辺を散策してみてください。初夏の風物詩、今を盛りと飛ぶかわいいホタルたちが、必ずあなたを幻想的な世界へと導いてくれると思います。

 平成22年3月に制定した篠山市環境基本計画の、源流のまち篠山「命をはぐくむ豊かな森と水を未来につなぐ」では、市内の様々なところを流れている清らかな水には、群れ泳ぐ魚や飛び交うホタルなどの水辺の生きもの、と謳われていますが、今から40年ほど前に始まった農地の大規模化の区画整理により、小川という小川は全てコンクリート構造物となったこと、そして豊かになった生活雑排水等による水質悪化により、メダカをはじめモロコやホタルといった小川の生き物は一時期壊滅してしまいました。

 しかし自然は素晴らしいものです。下水道の完備による水質の改善や、コンクリート水路床への砂利の堆積や溜まりの出現により、以前からのホタルの生息で知られる中規模河川をはじめ、市内各地でホタルを見ることができるようになりました。

 

ここでホタルについて少し学んでおきましょう。

 

 ホタルはなぜ光るのでしょうか、ホタルの光はプロポーズの合図といわれており、オスは光を発して飛びながら自分の相手を探します。メスは弱い光を発して草や木の葉の上でオスを待っており、お互いを見つけたときに強い光を発して合図を送り合い、オスがメスのもとに飛んでいきます。だからホタルの光はロマンチックなのです。

 一般に見られるホタルの種類は、国内だけでも40種以上におよび、身近なホタルの代表的なものは、ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルなどであり、その他には本土より南西諸島に、より多くの種があります。

ホタルが棲むのに適した環境は、きれいで流れが緩やかな水場で、水温は15〜20度がよく、また餌になるカワニナが棲んでいて、アルカリ性・有機毒物が少ない水であることが重要な条件となります。

この様な環境に敏感なホタルが、生息に適した市内各地の河川沿いでは、この6月、サナギから羽化し乱舞するのです。まさにこの光景は、“日本一のふるさと篠山”の自慢できる風景のひとつとなりうると考え、次のことを提案いたします。

 市内各小中学校等に協力をお願いし、環境教育やふるさと教育また家庭内教育の一環として、市内各地各河川のホタルの生息状況を調査してはどうでしょう。

子供たちは素晴らしい感受性を持っています。自然の素晴らしさ、地域の素晴らしさを、子供たちは実感してくれると考えます。

 それと大切なこと、あなたは最近子供と一緒にホタルを見たことがありますか、私は長らくありません。私の記憶の中の父親は、何かと忙しく海水浴や遊園地に一緒に行ったことはありませんが、よくホタル狩りを楽しんだことを、鮮明に記憶しています。親子の絆を深めるためにも、自宅近くのホタルを探しに出かけましょう。

 そしてホタルが生息していない河川においては、その原因そして環境の大切さを、みんなで考えてもらいましょう。

 河床の状況や水質の改善等、行政の河川管理の面でも、大いに参考になるのではないでしょうか。

 まちづくり協議会の中には、ホタルの観察会を開催されているところもあり、地域興しや地域自慢にもつながります。またホタルマップを作成して、観光にも活用できるのではないでしょうか、丹波市の山南地域では、姫ボタルまつりが毎年行われ、今年で7回目を迎えます。京阪神からの観光客を丸一日案内する、薬草薬樹公園の食事・入浴セットの観察会が大変好評であるとのことです。

 幸いに篠山環境みらい会議には、篠山産業高等高校丹南校にて熱心に自然環境教育に取組まれていただいている田井彰人先生もおられます。丹南校では地域と一体になった河川調査や、ホタルの観察会を積極的に行っていただいています。

 その他にも市内小中学校には、自然教育が得意な先生が多くいらっしゃいます。先生方にも協力いただければ、篠山の持つ地域資源、楽しいホタル探索が出来るのではないでしょうか。

 

 市長、教育長のお考えをお伺いし、この場所からの一般質問を終わります。