一般質問 平成19年5月

 

 市民による市民自治の一翼を担うべき各団体、「NPO」に対する活動支援について、いかがお考えかお伺いいたします。 

 

現在篠山市には多くのボランティア団体があり、社会福祉協議会所管の、篠山市ボランティア連絡協議会に参加されているグループだけでも、47グループ、1,647名が参加されており、福祉の分野を中心に、熱心に活動いただいております。そのほかにも、教育・文化・まちづくり・環境問題・国際交流・地産池消・観光・地域美化等、多様なニーズに応える重要な市民自治の役割を、果たして頂いておりますが、後継者問題や活動場所の確保、会員増強や必要経費の捻出等、色々な問題を抱えておられると伺います。今後のまちづくりや市民自治に向け、より多くのボランティア、NPO活動団体の、育成や支援、NPO法人の設立が急務と考えます。 

 もうすでに始まっておりますが、団塊の世代の皆様が、大量に退職し地域に帰ってきてくださいます。何十年と勤め上げ、第一線で活躍された素晴らしい人材が、定年後の「全日制」の市民として、活動の中心を地元篠山へと移し、地域デビューをいただく時代であり、この皆様の力を、まち造りに活かさない手は無いと考えます。このことが、ふるさと篠山へ住もう帰ろう運動の一環となれば良いと思います。

 新たなNPO団体の、設立支援や運営相談にあわせて、団塊の世代の地域デビューを応援し、地域づくりに参加頂くための、人材育成や支援また仕組みづくりを、今年度から各小学校区のまちづくり協議会の立ち上げを支援する、政策部内の「まちづくり課」の取り組みとすべく提案いたします。

 

 

 次に、徹底した情報公開による市民との相互理解を深めることの推進について私なりの見解を述べさせて頂きます。

市民参加の市民自治の実現には、より徹底した情報公開による、市民の理解と協力が必要と考えます。市長は、「私は、市民に正しく、わかり易く、正直にお示しし、市民と共に困難を乗り越え解決する」と、述べられております。その手法として毎月10日の午後に予定されております「こんにちは市長室」や、今年度5回の開催を予定されている「篠山市ふるさといちばん会議」による、市民との交流や意見交換は非常に大切なことであり、今後共のその充実を望むところであります。

それに合わせて、市民の参画を促し、協働のまちづくりを実現するため、もっともっと市民に語りかけて下さい。市民は待っています。

 私は市の広報に、市長のメッセージを毎月掲載頂くことを提案いたします。単なるお知らせでは無く、市長自らの筆で、市民に語りかけて下さい。市民は待っています。

 また市の広報に、まちづくり活動等を積極的に取り組まれている各種グループや、NPO各団体からの呼び掛けや案内・会員募集またPR等の、情報発信のページを作ることを提案致します。それにより、地域づくりの輪が少しでも広がることを期待致します。

 全国コンテストに入賞する、すばらしき篠山市の広報であります。経費削減との兼ね合いにより、ページ数の大幅な縮小を余儀なくされておりますが、単なるお知らせに終わることなく、行政と市民との理解と連帯の架け橋、また市民自治に向けての情報基地となっていただくことを願うところであります。

 

 

 

 次に、

学校施設の夜間照明(防災灯)の設置について教育長にお尋ねいたします。

 昨年度西紀南小学校、並びに西紀中学校におきまして、夜間外回りのガラスが何者かによって割られるという事件が発生しました。西紀南小学校は、1階グランド側の引き違い戸の網入りガラスが1枚、西紀中学校では、1階グランド側を中心として、網入りガラスが数多く割られました。西紀中学校においては、バットで割ったようであります。建具屋さんに聞きますと、しっかりとした網入りガラスであり、いくらバットで叩いてもひびは入るが飛び散るまでには、何回も叩く必要がある、それを数多く割るには、長時間をかけているのではないかと言うことです。両校とも翌日の昼間に現場を確認に行き、教頭先生より説明を受けました。そして夜間に、再び現場へ行ってみました。両校とも道路に面した側に玄関があり、道路照明や駐車場の灯り等により、玄関付近の視界は確保されておりますが、グランド側に廻りますと驚きました。灯り1つ無く、まさに真っ暗であり、物につまずく程の状態であります。

 実は西紀中学校の事件の折には、グランドが見える民家の方が、物音に気づき自宅から覗かれました。しかしながら暗くて何も確認が出来ず、バックネットでも叩いているのだろうと、警察にも通報されなかったとのことです。またいくら正義感あふれる人であっても、深夜、真っ暗闇の現場へ、確認に出かけるのは危険でもあります。聞くところによりますと、過去にも他校で夜間、窓ガラスが割られたり、職員室が荒らされた事件が、発生しているとのこと。現在、校長室や職員室、理科室には、進入犯に対する防犯システムが設置されておりますが、他の教室には無く、又窓ガラスが割られるのには対応致しません。防犯上の抑止の意味からも、また災害時の避難場所の整備の意味からも、必要最低な夜間照明(防犯灯)は必要と考え、設置に向けたお考えをお尋ね致します。

 

 

オール市民参加の市民自治を目指す大切な要件の一つに、意識の共有があると思います。

財政的に危機的状況の、今の篠山市においては、市民ばかりが負担を負うのではなく、市長や職員、そして私たち議員も、ともに痛みを共有することが大切であります。この議会に、市長は自らの給与や賞与のカットを提案なさいました。まず自分に痛みを課せられた市長にエールを送るとともに、私個人は議員も市長に合わせ、給与や賞与を減額すべきと考えました。私一人ではどうすることも出来ず、会派を通じて議運に提案いただき、定数も含めて議論いただくことと思います。 

 市民と意識を共有する、そのためには明るく元気で、親しみやすい市役所であるべきです。五月より、職員の皆様が交代で始められた本庁舎一階ロビーでの案内は、市民の皆様にとても好評であります。しかしながら、しばらく見させて頂いておりますと、多くの方が第二庁舎へと向かわれます。考えて見ますと、第二庁舎にて業務をしていますには、保健部・福祉部・産業経済部・教育委員会・人権推進部と生活に密着した部署ばかり、むしろ案内が必要な方は、第二庁舎の方が多いのではないでしょうか、職員の皆様には、若干の負担が掛かるかもしれませんが、第二庁舎一階ロビーにおいても、ご案内いただくことを提案するものであります。

 話は変わりますが、市民参加の協働の一つに篠山市キャンペーンレディーの皆様が、いらっしゃいます。合併前は、篠山町のデカンショ娘・丹南町のお茶娘、そして西紀町のシャクナゲ娘の皆様でしたが、合併後統一し篠山市キャンペーンレディーとして、篠山市のPRや、各種イベントでお客様をお迎えし、篠山市の顔として活躍いただいております。しかしながら諸般の事情により、今季限りで終わると聞いております。過日、にしきシャクナゲ祭りの会場で二日間、キャンペーンレディーの皆様の活躍を見せて頂きました。実によく活躍くださいました。会場案内からパンフレットの配布、金券の販売や子供たちの相手、そして笑顔で会場を盛り上げてくださり、まさに千両役者。お話を聞きますと、

  「篠山の良さを知ることができ、篠山を大好きになりました。これからも篠山の良さを多くの若い人に伝えたい、そして   キャンペーンレディーが終わることを、非常に残念に思う」

と、しっかりと皆が話されたことに感動し、これは存続するべしと思いました。 若い女性の方に参画いただく機会はあまり無く、その意味からもキャンペーンレディーの廃止を再考し、存続を強く要望するところであります。

 

 

以上三点市長のお考えをお伺いいたします。