一般質問 平成17年12月

 

 

 

議席番号1番、森本富夫でございます。議長のお許しを得まして、通告に基づき市長に2点お伺い・ご提案いたします。

 

 

  まず1点目、「農業特区による農地取得面積の緩和」についてお伺い致します。

 

市長が常におっしゃておられる “篠山市の基幹産業は農業である”そのことについてはまさに同感であり、農業従事者の1人として、頼もしく思うところであります。

 

 わが篠山市は、豊かな自然環境と歴史・文化・特産物に恵まれており、国道176号・173号が南北に、国道372号が東西に走り、JR福知山線や舞鶴若狭自動車道を利用しますと、京阪神から1時間という地理的条件にも恵まれており、都市に近い田舎の、豊かな自然を有する篠山市を訪れる観光客は年間300万人を超え、農産物を中心としたツーリズムでは、全国的となったことは、まことに喜ばしいことであります。

  秋ともなれば、枝豆の袋を手にした観光客で街はあふれ、幹線道路沿いの黒大豆畑には、黒大豆枝豆ののぼりが旗めいており、労働力のある農家では、家族総出により枝豆の出荷作業に励まれております。まさに現在の篠山農業の「光」の部分であります。

 しかし今1度、その光の場所に立ち周囲を見廻してみますと、農地は幹線道路沿いばかりではなく、区画整理の未整備田は山すそや谷の奥まで存在し、後継者不在の高齢者夫婦のみの農家も多くあることは、まぎれもない事実であり、それに伴い、耕作放棄という「影」の部分が、少しずつ広がりを見せております。

  篠山市の基幹産業と位置付けている農業は、若者の農業離れによる後継者不足と、高齢化に伴う遊休農地の増大や

農地かい廃など、大きな課題を投げかけている。

 

 年間300万人を超える篠山市への観光客の多くは、京阪神からの入込み客であり、都市住民の皆様が篠山に求め、

満足されるのは、「ゆとり・やすらぎ・いやし」を感じることの出来るこの町並みと、豊かな自然であり、都市住民の

皆様の中には、この篠山で農作業の体験をしつつ、地域とのふれあいや交流を求めての来訪である人も多くあると

確信いたします。

 市内2地域にある25棟の滞在型市民農園は、非常に好評であり常に満員。契約更新時期を迎えたため、最近におこな

われた大山荘の里市民農園の募集には、13区画に30人以上の応募があり、農村篠山の持つ魅力を再認識するところと

なりました。

 現在受けております「丹波ささやまふるさと遊農・楽農特区」により、本年度今田地区に開園されました市民農園も、

多くの利用者があり、利用者の盛り上がりによる収穫祭がおこなわれたように、聞かせていただきました。

 以上のように、私達の身の回りにある農地は、非常に大切で貴重な地域資源であり、それを活かし利活用を図ることが、農業の活性化と地域の活性化へつながることと確信いたしております。

 

 篠山市の水田面積4,163ヘクタールのうち、耕作放棄地は1995年の37ヘクタールから、2000年には66ヘクタールと5年間に29ヘクタールも増え、毎年56ヘクタールずつ耕作放棄地が増加している現状であります。ちなみに私が住む東木之部の農地は13ヘクタール、小さな集落ではありますが、2年間で全ての農地が耕作放棄されるペースです。

 一方、篠山で農にふれる喜びを得たい、また農にふれながら住んでみたい、そしてそのために、借地ではなく自分の農地を持ちたいと思って都市住民がいらっしゃるなか、なぜ耕作放棄農地が活用されないのでしょうか、それは昭和27715日に施行された農地法により、取得後において耕作の事業に供すべき農地の面積の合計が、都府県では50アールに達しなければ、農地を持つことが出来ないと規定されているからです。現在農家の方でも50アール未満の方はたくさんおられます。篠山に永住を希望する人が農地を取得するには、一度に50アール、5,000岼幣紊鮗萋世靴覆韻譴个覆蕕覆い里任后

  また高齢農業者が農地の有効活用を願い、耕作放棄ではなく農業をしたい人に農地を売却しようとしても、買い手が

面積条件をクリアーしていなければ売却することは出来ません。やむをえず草むらでほっているのが現実です。

 

  以上の事の解決策として私は、先に篠山市が認定された「丹波ささやまふるさと遊農・楽農特区」に「農地の権利取得後の下限面積要件の特例設定基準の弾力化による農地の利用増進事業」を追加いただくことを、提案し要望いたします。

  それにより兵庫県知事が、農地法第3条第2項、第5号の規定に基づき定めている農地の権利取得後の下限面積を引き

下げます。

たとえば農業振興地域の農業地区域外において、10アールに変更する等、現行の下限面積を下回る農地の取得を可能とし、新規就農者を積極的に募集しましょう。また、多自然居住希望者の中には、自給的あるいは副業的に農業を行うことを

希望して、小規模な農地の取得を希望する者が潜在的に多くいると思われます。このため、農地取得に際する下限面積

要件を緩和することは、新規就農の拡大や遊休農地化の拡大防止に貢献することが期待されるとともに、田舎暮らしの

希望者や、市長が人口増の1つの方策として、常に言われております団塊の世代のUターン・Iターンの呼び込みの

体制作りに、有効と考えると共に、美しいふるさとの田園景観の維持保全の効果も期待されるものであります。

 

  農地利用について関連してお伺いいたします。篠山市内の農地の中には、長らく耕作放棄され、樹木が育つほどに

荒廃した農地がまれに散見されます。調べてみますと、れっきとした農業振興対象農地でありますことが多くあります。

 また、篠山市緑豊かな里づくり条例に基づき、特色あるまちづくりに向けて、地域の個性を生かした土地利用を進める

ために策定した、里づくり計画に指定された暮らしのエリアにおいては、農用地区域の指定の積極的除外を誘導する等を

おこない、両地域において荒廃農地として放置するのではなく、民間活力を積極的に活用し、快適で美しい住環境を形成

すべきと考え、市長のお考えをお伺いいたします。

 

 

 

 

続きまして、2つ目の質問に移りたいと思います。「容器回収システムの導入と投棄ゴミ対策」について、市長の

お考えをお伺いいたします。

 

  本年226()西紀北小学校区にあるシャクナゲ会館には、地域の環境美化を願い、不法投棄ゴミの撤去作業に参加するため、まちづくり委員さん・保健衛生委員さん・西紀ライオンズクラブ会員の皆様、地元自治会や西紀支所関係の行政職員の皆様が、多く集まっていただきました。寒風が吹き、前日に降った雪が残るなか、県道本郷・東浜谷線の御岳山に登る道路の本郷側道路周辺山林にて、長年にわたり不法に投棄されたゴミの山に立ち向かい、まさに戦っていただきました。大型家電製品はもちろん、タイヤ類や布団など、私達が日常生活にて生み出すゴミの全種類が、まさに堆積するかのような状態でありました。私も含め、皆がただただもくもくと拾い集め分別し、膨大な量を回収することが出来ましたが、全ては片付かず、11月の20()に再度皆様にご参加いただき、県道本郷東浜谷線や県道篠山三和線のつつみ峠にて不法投棄ゴミの撤去作業を行いました。急傾斜地であり、重いものや汚れたものもあり、とてもきつい作業でありましたが、誰もいやな顔1つせず、熱心に取り組んでいただきましたことに、本当に頭が下がりました。

 

  このような環境美化に対する奉仕作業は特別なことではなく、市内各所で各団体が、また年に2回は全市一斉クリーンキャンペーンとして、各自治会単位で美化活動にお取り組みいただいております。

  しかしながら残念なことではありますが、いたちごっこであり、市内各所において県道・市道を問わず、峠道等人目につきにくいところでは、大量のゴミが不法に投棄され続けているのが現実であります。

  ボランティアの皆様と共に、撤去作業に努めるのも1つの手段ではありますが、緑豊かや篠山の山々、そのなかに入ればその山道の周辺が、ゴミの山とならないように根本的や対策や対応を求めるものであります。

 

  また、私達の身の回りにおいても、峠道ほどではありませんが、空き缶やペットボトル等の「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」の対象となる一般廃棄物のポイ捨てによる散乱が見受けられます。この容包装リサイクル法は、家庭から一般廃棄物として排出される容器包装廃棄物のリサイクルシステムを確立し、循環型の新しいリサイクル社会の構築をめざすため、「消費者が分別排出」し「市町村が分別収集」し、「事業者が再商品化(リサイクル)」するという各々の役割分担を規定するものであります。

  それも基づき今以上に体制を整備することにより、より効果的なリサイクルシステムの構築を進める必要があると思うところであります。預かり金返却方式(デポジット制度)については、法律に基づいた全国ベースで展開しないと対応は困難でありますが、回収報奨金方式による容器回収システム、内容を少し説明しますと、利用者である住民が空き缶やペットボトルを返却する際に、当たり券を発行したり、磁気カードにポイントが加算され、ポイントが満点になれば、商品券や市指定のゴミ袋等と引き換えるシステムであり、このシステムなら篠山市に十分導入可能と考えます。

導入することにより

・住民にとっては

     ポイントをあつめながら、リサイクルに参加できる。

     買い物ついでの生活のリズムに合わせて排出できる。

     子供と一緒に利用することで、環境教育につながる

・協力店では

     環境への取り組み姿勢をPRできる。

     顧客の拡大確保が強化される。

・篠山市行政当局としては

     住民の参加意識が向上し、空き缶・ぺットボトルの散乱がなくなる。

     住民・販売店の協力を得ることにより、行政負担が軽減できる。

 

 

以上のような効果が期待できると思いますので、県が提案しております

「ペットボトルや空き缶などに対する先導的容器回収システム」を早期導入し、地域全体の環境意識の向上を期し、

前段の不法投棄ゴミ対策とあわせ、美しい篠山を維持していく積極的な取り組みを期待し、この席での質問を終わります。