一般質問  平成20年3月

 

 

 

 

 

 


議席番号5番 森本富夫でございます。

 

議長のお許しを得まして、通告に基き市長・教育長に、お伺いするとともにご提案いたします。

 

まず子育て支援につきまして、市長に質問いたします。

市長は20年度市政執行方針の結びにて、財政再建づを成し遂げ、温かく美しい「日本一のふるさと丹波篠山」を築くと、力強く誓われております。誠に頼もしく財政健全化に向け、市民・職員の皆様とともに、議会もその責任を果たすべく、全力で取組むべきと痛感いたしております。 昨年5月に出された財政収支見通しに基づき、酒井市長はこの1年、市内各地で事あるたびにその大変厳しい財政状況を、市民に説明され続けてこられました。その甲斐もあり、今では多くの篠山市民が状況を理解されておられます。皆様の反応は、苦しいのはよう分かった私たちも我慢する、しかし何か1つぐらいは、明るい話や取り組みを、すべきではないかとの指摘もあります。 私は、今だからこそ出来る行財政改革を、断行すると同時に、今こそ新しい種を蒔くときであり、少子化対策や環境問題対策等、後世に評価される取り組みをしっかりと進める時と考えます。少子化対策で言うならば「日本一のふるさと丹波篠山」は、日本一子育てしやすいまちをめざすべきであります。 少子化時代の「子育て世代」にとって、四季を彩る美しい景観や、優れた自然環境も大切ではありますが、1番重要視するのは子育てしやすい環境で、あるかないかではないでしょうか。名実ともに子育てしやすい篠山市であればこそ「リクルート世代」が篠山に残ってくれ、「子育て世代」も篠山に住み、篠山に帰ってくれると確信いたします。

 20年度新たな取り組みとして、小学校6年生までの入院無料化と、通院の公費助成を実施いただけることは、大いなる前進であり高く評価するとともに、他の子育て支援においても、積極的な取り組みを期待し質問いたします。

 

 (1)西紀子育てふれあいセンターと、今田子育てふれあいセンターの開所日の大幅な縮小を見直すこと。

  19年度の相談件数や利用者が、大幅に増加していると明示している中、市内4ヶ所の「子育てふれあいセンター」を、篠山と丹南を重点ヶ所とし、西紀と今田の開所日を現在の週4日から、週2日それも午前中のみに縮小するという計画は、きめ細かい子育て支援に努める流れにまったく逆行しており、後退感はぬぐえません。利用者の皆様方の強く熱い要望を受け入れ、現状維持に努めるべきと考えます。 子育てセンターは、子供たちを遊ばせるための場所であるとともに、子育て中の親にとっては「ほっと」するための場所でもあります。年々篠山市においても、核家族化および少子化が進んでおり、自宅周辺では同世代の親もなく、一緒に遊ばす友達もないのが現実である。

 子育てセンターは、子供同士のつながりの場所であると同時に、お母さん達の出会いやふれあいの場としても重要な役割を果たしています。 事務的には「丹南子育てふれあいセンター」へ行けばいいと片付けられますが、距離的にも遠く利用者も多く遊ぶ場所も広くありません。今回の計画どおり、西紀と今田の縮小が進めば、子育て支援の切捨てとして利用者の失望は大きく、市政への不信感はぬぐえないのではないでしょうか、市長もお目とおし頂いたと思いますが、継続を願う利用者の声を紹介いたします。

 

 「私はセンターに通うようになり、篠山に来て初めて親子とも友達ができました。それまでは昼間家で子供と2人きりで育児に追われていた。センターの存在を知って本当に良かった。今では友達になったお母さん達と、子育ての悩みや情報交換をするようになった。子育てふれあいセンターは、アットホームでとても入りやすかった。これから篠山にきて、子育てをする人たちのために、身近な子育てふれあいセンターは、なくてはならない存在だと思います。自分がそう感じたように。」

 

市長の勇気あるご判断を期待いたします。

 

 

 (2)市の遊休地を利用し、ミニ公園を設置することを提案いたします。

  各自治会で、子供の遊ぶ姿が見かけない、声が聞こえないと聞き及びます。それほどまでに少子化が進んでいる中、自治会内に同世代の親がないお母さんや、遊ぶ相手がいないこどもにとっては、とても不幸な状況であります。

 ふれあいセンターへ行けなくても、ふれあいセンターの閉所日でも、そこへ行けば親子で集え、友達がいて子どもの声が聞こえるミニ公園を、校区ごとかふれあいセンター敷地内に、まちづくり協議会等と連携しながら設置・管理してはと考えます。

 

 

(3)学童保育所の預かり時間の延長を提案いたします。

  19年度2ヶ所の学童保育所が開設され、現在6ヶ所の放課後児童クラブが稼動しており、20年度は「今田児童クラブ」の立ち上げが予定されております。 利用者および利用希望者の、両親の帰宅が遅い家庭への時間延長や、夏休み等の早朝預かり等、利用者ニーズに基づき、柔軟な対応をすべきと考えます。

 

 

(4)予防接種に対する医療費補助に取組むことを提案いたします。

  今年の冬はいつになく寒波が居座り、雪も多く寒い日が続きました。それにあわせインフルエンザが流行いたしました。病院により異なり任意の予防接種ですが、年2回で3,000円から4,000円程度かかります。子どもの多い世帯にとっては両親の負担は重く、予防接種を受けない家庭も多くあると聞きます。病気予防の観点からも、医療費補助に組み込むよう検討すべきと考えます。

 ふるさと篠山に帰ろう住もう運動の一環として、子育て世代を巻き込み、市民の皆様から「篠山においでよ」と発信していただける、子育てしやすく、住みよいまちづくりに、皆で努力いたしましょう。 

 

 

 

次に2月15日に公表された『新学習指導要領』について教育長にお伺いいたします。

 平成10年に公示され、平成14年から完全実施された現学習指導要領は、多くの弊害が指摘された以前の詰め込み教育や点数第一主義の反省のもとづき、ゆとり教育の理念のもと ・「生きる力」の育成 ・教育内容の厳選(授業時間の縮減) ・総合的な学習の時間の創設 ・選択学習の拡大等 を特色として今日まで進められてきました。

 篠山市の学校教育においても、総合学習の時間を利用しいろんな取り組みが行われており、平成20年度教育方針においても「特色のある学校づくりに向けて」地域や児童生徒の実態を考慮しながら「総合的な学習の時間」を中心とした探求的、体験的な学習活動について、学校にゲスト・ティーテャー等を招き、地域の歴史や文化等を学ぶ機会とし創意工夫を加え、内容の充実をはかるとあります。その他にも「トライやるウイーク」や「トライしようday」等、いろんな機会を子供たちに与えております。

 私はこのような取り組みはとても貴重であり、篠山の素晴らしさを子供たちに伝え、郷土愛を育み、地域に誇りがもてる教育を、推進する実践の場であると確信しています。試行錯誤しながら、事業を軌道に乗せてこられた教育委員会や教育現場の皆様には、敬意を表したいと思っております。

 しかしながら、日本全体の教育を見たとき、この10年間の『ゆとり教育』の悪い結果として、国際的な教育水準や学習到達度の低下が、数字で示されるとともに、「ゆとり教育」が社会的な道徳観や価値観を低下させ、自分勝手な子供を作ってきたと、声高に非難を受ける中、平成20年3月告示、平成21年4月から各校で実施スタートすべき『新学習指導要領』が、文部科学省より公表されました。

      慇犬る力』の理念の共有

     基礎的・基本的な知識、技能の習得。思考力・判断力表現力の育成

     I修教科における授業時間数の増加

     ぞ学校高学年への外国語活動の導入

     ジ生豎萋亜⇒数教育、伝統・文化に関する教育、道徳教育、体験活動等の重視  

 等多くの新たな取り組みや、現学習指導要領と相反する事項、また総合的な学習の時間の見直しが上がっており、授業時間の総数も約30年ぶりに増加しています。 まさに現学習指導要領の180度近い転換に思え、教育現場の混乱を心配するとともに、以前の詰め込み教育に再び逆戻りするのではないかと危惧いたします。 逆戻りさせないためにも、教育委員会の役割は重要であり、施行がスムーズに、しかも着実に実施されることを念頭に「現行のものと、どこがどう変わるのか」の、理解と「どうして変わるのか」という改訂の趣旨や背景を十分かんがみながら、教育現場1人1人に届くような研修に取組んでもらいたい。

 また、保護者や地域住民の皆様に対しても、適切な情報を提供し理解を得る努力をすべきであります。そのことが、今後の学校教育や教師に対する信頼を得ていくことにもつながると考えます。

 

 以上に基づき

 

(1)『新学習指導要領』の、平成21年度1部実施、小学校平成23年度、中学校平成24年度完全実施に向け、篠山市教育委員会はどのように対応していくのか。

(2)『新学習指導要領』実施により、「1人1人が光り輝き、生きがいをめざす」篠山市の教育は、今後どのように変わるのか、変わらざるを得ないのか。

(3)市広報3月号でお知らせいただいた「篠山市学習・生活実態調査」「全国学力・学習状況調査」結果に、今後どのような影響を与えるのか。

 

 『新学習指導要領』の官報告示が3月末であり、それ以後の内部協議かと思われますが、教育長の所見をお伺いいたします。