「堀毛隆宏議員に対する辞職勧告決議」 賛成討論
平成26年6月3日
議席番号16番、森本でございます。
ただ今議題となっております、発議「堀毛隆宏議員に対する辞職勧告決議」において、賛成の立場から討論させていただきます。
私たち篠山市民の生活規範となる「市民憲章」を再確認致したいと思います。前文には、私たち篠山市民は、一人ひとりが力を合わせ、かけがえのない人権・平和・環境を守るとあり、本文5項目の第一項目に、人権を尊重し、あたたかいまちをつくります。と宣言されております。
また「篠山市自治基本条例」においては、お互いに力を合わせ人権・平和・環境を守るとし、第19条において、人権を尊重し、擁護するまちづくりを推進すると明記されております。
「篠山市人権尊重のあたたかいまちづくり条例」では、市民が自分の人権だけでなく、他人の人権についても深く考え、さらに学び続け、責任ある行動を求めています。
篠山市そして篠山市民は、人権尊重を常に基本においてきたのであり、今回の堀毛議員の人権侵害発言は、断じて許されない行為であります。
私たち議員は、善良なる市民による選挙により選ばれた代表であり、公人であります。365日、24時間常にその事を自覚するとともに、その負託に答えるべく、懸命の努力をし、先導者・リーダーとなるべきものです。
5月27日の議会運営委員会、そして昨日の全員協議会において、市内飲食店の女性経営者に対して、人権侵害と判断される差別発言を執拗に繰り返したことを、堀毛議員本人も認められましたが、その説明の中で何度か、酔っていたので、酔っていたので、と弁明とも受け取れる発言がありました。
深酒による泥酔状態における暴言やトラブルは何度目ですか、懇親会の席上、同僚議員や酒井市長の頭をたたかれたことを、多くのものが見ています。人に手をかけることは立派な傷害行為であります。またセクハラ発言を受けたとして、女性職員から相談を受けたこともあります。
自分の行動の結果は、全て自分で責任を取るのがこの社会のルールです。本当に深く反省されているのなら、お酒をやめ皆の前で禁酒宣言することができないのですか。議員各位に詫びたいのなら、一ヶ月もほっておかず、各自宅を訪問して詫びることが出来なかったのですか。反省とお詫びの気持ちが伝わってこないのです。
私たち篠山市議会は、篠山市の財政悪化が表面化すると共に、大きく信頼を失ってしまいました。その後、多くの新しい皆様をお迎えし議会改革に取り組むとともに「議会基本条例」を制定し、信頼回復に努めてまいりました。積み上げるのは大変ですが、壊れるのは一瞬です。
今回の事象について議会がどのような対応をするかを、市民の皆様は大きな関心を持って注視されておられます。日本サッカー連盟J1のサポーターによる人権問題、アメリカプロバスケットボール協会長の人種差別問題、非常に早い対応により責任の所在を明確にされたことは、皆様の記憶に新しいと思います。
堀毛議員お住まいの八上校区の自治会長の多くの皆様が、昨日の全員協議会に起こしいただきました。堀毛議員に対し、その八上地区自治会長会から、今回の人権侵害発言は辞職に値するとの意見が出されていると聞くに及び、篠山市議会においても早く対処の姿勢を示す必要があると感じたところであります。
堀毛議員の人権侵害発言があり、「篠山市議会議員の人権尊重推進に関する決議」から1ヵ月以上が過ぎました。その間何も取り組みをしなかったことにより、篠山市議会の信頼は大きく失墜しようとしています。厳しい対応ではありますが、堀毛議員に対する「辞職勧告」を議決し、議員各位の自覚とともに、市民の皆様からの信頼回復に全力で取り組むべきと考えます。
議員各位におかれましては、趣旨ご理解いただきご賛同いただきますようお願い申し上げ賛成討論といたします。