平成2412月議会 生活経済常任委員会 審査報告

NO,9

 

請願第2号 ・県道市野々西野の線改修工事に伴う歩道設置に対する地元負担軽減の為の市の支援を求める請願書

 

 2番、生活経済常任委員会、委員長の森本でございます。

ただ今議題となりました、請願第2号「県道市野々西野々線改修工事に伴う歩道設置に対する地元負担軽減の為の市の支援を求める請願書」についての、生活経済常任委員会審査の主な内容についてご報告致します。

 

 本議案につきましては、去る1127日の本会議において、当委員会に審査付託されたものであります。

 

 本請願の内容は、県道市野々西野々線の、下原山地区内約800Mの改修工事の着手にあたり、県の工事内容には含まれない歩道に変わる幅広路肩が、地元自治会の負担により設置されることとなり、

設置に要する用地買収費・工事費の地元負担額の軽減のため、市の支援を求めるものであります。

委員会では、慎重に審査をおこなうことの必要を認識し、まず12 3日(月)委員会を開催し、現地の確認と担当部署からの「経緯・経過」「市の方針」等の説明を求めました。

 

現地確認時に、委員から出されました意見の主な内容を、ご報告致します。

・中原山、奥原山の県道改修がおこなわれた時に、なぜ続いておこなわれなかったのか。

基本的に通り抜けが出来ず、地元とゴルフ場の利用者が主であり、将来的な通行量の増加はあるのか。

県道における歩道の設置基準を満たす等の整合性はあるのか。

・市内、他の県道はどのような整備状況なのか。

 等の意見が出されました。

 

現地確認を終えた後、担当部署からの「経緯・経過」「市の方針」等の説明を求めました。

 

※まず概要及びこれまでの工事の経過であります。

県道、市野々西野々線については、市野々地内の一般県道篠山京

丹波線より立金及び大藤を経由し、奥・中・下原山を経由し、最終、西野々地内の国道372号に接続する県道で総延長は約9.5辧△修里Δ疎臚から奥原山の区間の一部、延長約1,900mは自動車の通行不能区間となっています。

今回の請願区間の改修工事については、平成2325年度で、現在、県において「地域の夢推進事業」を活用して実施中であり、下原山地内の道路改良工事として、延長798m、幅員5.5m、路肩を含むと7mで当初計画として進められていました。

そうした中、昨年度、地元調整の中で歩道設置要望があり、道路幅員構成を車道5.5mは同じく、片側の路肩部分を1m拡げた8mにし、歩道的な利用が行われるように75cmを1.75mにし、幅広路肩として見直がされております。

この幅広路肩を施工するにあたり、1mの追加となる用地取得費及び工事費の増額について、地元と県との協議により、地元負担されることで現在、事業を進められております。

地元負担金として増額となる分は、用地費と工事費で約7446千円が負担金となっています。

県に確認したところ、中原山から奥原山区間で歩道が設置されておりますが、用地については、当時、圃場整備に伴う創設換地により、道路用地及び河川用地を確保されたとの経緯があます。

なお、通学路の視点からは、現在、福住小学校へはバス通学となっており、指定されたバス停としては、下原山公民館1名、終点部の平成橋付近2名が乗降されており、区間の通学路としては設定されていない状況である。

との経過や状況等を確認しました。

 

※次に、要望に対する市の考え方や市の方針であります。

 市に対しては、平成2310月に下原山自治会長から市長宛に文

書にて要望があり、その内容については、県に対し、県道設置の働きかけや市への支援の内容であったと認識しています。

要望に対する回答は、市としては、市が県道に歩道設置することは制度上、きわめて困難であり、過去にもそのような例はないという内容で回答させていただきました。

今、さらに議会においても請願の手続きがなされています。昨年の回答と同様でありますが、県事業に対し、市が財政的な負担を行うことについては、根拠等の合理的理由が見つからないこと、及び県が財政上の理由等から、2車線、歩道設置なしの規模決定されていることに対しても、歩道が必要であるという技術的な歩道設置を申し出る根拠が、見つかっていない状況です。

市の厳しい財政状況や他地域、他事業への影響等を考える中では、今、そこに支援していくことについては、公平性が保てるかどうかという疑念を拭うことができない状況です。また、県においても、必要以上に規模の大きな整備を行うことについては、県民の理解が得られないと考えられており、市として支援することについても、市民の理解を得られるかどうかを考えていく必要があります。そうしたことから、市が支援を行うことの根拠、理由の妥当性、財政的なこと、他地域、他事業への影響を考える中で、今回の要望については、対応は難しいと考えている状況である。

との市の考え方等を確認しました。

 

 

 

説明の後に行いました審査の主な内容について、ご報告致します。

委員からの

・該当道路について、平日及び土日の通行量はどの程度あるのか。

                      との質疑に対し

当局からは

・丹波土木の資料によると、600台/1日となっている。地元の方とゴルフ場の利用が大部分であることを考えると、土日はもう少し多くなると想定する。

          との答弁があり

 

委員からの

・小学生はバス通学とのことであるが、中学生の通学の手段は。

                      との質疑に対し

当局からは

・小学生3名は最寄りのバス停、中学生3名は国道372号線バス停からバス通学である。           

との答弁があり

 

委員からの

今回の請願と同様に、土地を地元が負担し、それに対し、市が支援を行う事例等は過去にあるのか。

     との質疑に対し

当局からは

・県事業に関し、地元負担に随伴する市の支援の例はない。

                      との答弁があり

 

委員からの

当該地区には、歩道が設置されなかった理由等は把握しているのか。

                   との質疑に対し

当局からは

「奥・中原山」については、創設換地により用地確保ができ、工事の施工ができたが、下原山地内については、圃場整備事業時に県道拡幅の用地協力がとれなかったことが、県において引き継がれている。

             との答弁がありました。

 

質疑終了後の議員間討議においては、

市の財政負担に関係なく、本事業は実施されることが確認できた。

当該集落の世帯数は35戸であり、1戸あたり約20万円の負担と推測でき、これだけの費用を地元の個人それぞれが負担することは難しいと推測する。次回委員会において、地元の方に確認してはと考える。

求められている支援については、次回委員会において、地元の方に確認してはと考える。

市内他地区の市道においても、同様の環境整備要望もある中、財政的な理由を含め、対応できていない事例もある。そうした箇所を飛ばして、市費を優先的に配分することは難しいと考える

    等の意見が出されました。

 

 


1210日(月)再度、委員会を開催し、請願の紹介議員である林茂議員と、参考人として、請願者である下原山自治会の西村正克自治会長に出席いただき、請願の趣旨を説明いただきました。

 

※林議員からの説明の骨子は、

 県事業にかかる地元負担に対し、市が支援を行うことは、今までに無かったことではあると思うが、今回の事例は、あくまでも例外中の例外であると考えている。奥が広いという歪な状態に置かれている道路に対し、篠山市は何もしてこなかった状況も鑑み、負担費用の全額とはいかずとも、地元の皆さんの気持ちに応える程度の、支援をする必要があるのではないかと考えている。

とのことでありました。

 

説明の後に行いました質疑の主な内容をご報告致します。

委員より、

・負担金の財源について。

との質疑に対し、

・山林売却の残りと、各戸からの積立金である。

との回答がありました。

また、

・行き止まりの県道整備に対する要望活動は行ってきたのか。

との質疑に対し、

・過去には取り組まれたと聞いている。

との回答がありました。

 

また、

・ゴルフ場に費用負担を願うことは考えられないか。

との質疑に対し、

・現在はゴルフ場の経営も苦しいと聞くが、検討している。

との回答がありました。

 

また、

・例外中の例外としての支援手法についての考えは。

との質疑に対し、

紹介議員からは、

・市長も議会の考え方を聞きたいと言われており、議会がこの請願を採択すれば、道は開けていくと考えている。

との回答がありました。

 

 

審査終了後に議員間討議を行いましたが、特に意見はありませんでした。

 

 

その後、討論を行いましたが、討論はなく、起立による採決を行ったところ、起立者はなく、不採択と決定しました。

 

 議員各位におかれましては、生活経済常任委員会の決定どおり、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 最後に、心からの誠実さが感じられた、下原山自治会長の西村正克様のお言葉を紹介させていただきます。「本日は、我々の事情を聞いてもらえると喜んで出席させていただきました。」

 

 

以上で、生活経済常任委員会、審査の報告と致します。