議席番号1番 森本富夫でございます。

 

 ただいま議題となりました、

発議第4号 総合計画調査特別委員会設置に関する決議

について、提案理由の説明をさせていただきます。

 

 平成11年篠山市が誕生し、はや12年が経過いたしました。その間には、第1次の総合計画が策定され、それからの10年間、新市篠山市としての一体化の促進、そして市内全域の均衡ある発展、市民福祉の向上に取り組んでまいりました。

 

 合併当初は、平成の合併第1号としてもてはやされ、合併バブルと称されるほどに、都市基盤整備を進めてまいりましたが、後半は思いもよらぬ交付税の削減により、危機的な財政状況に陥ってしまいました。

 

 酒井新市長のもと、厳しい財政収支見通しを公表し、篠山再生計画を策定して、市民のご協力を得ながら財政再建に取り組んでいるところであります。

 

 このような状況の中でありますが、

人・自然・文化が織りなす食と農の都〜『篠山の時代』をつくろう〜

をスローガンに、平成23年度からの、第2次篠山市総合計画基本構想(案)が示され、議会の議決を得るために、12月定例会に上程される予定であります。

 

 これからの10年は、地域主権への改革が推進され、権限委譲や一括交付金化が予定されており、地方自治体の自主性や判断力の強化が求められてきます。またまちづくりにおいても、市民と市が将来像を共有しながら、お互いの役割を担いつつ計画的に進める上で、施策の基本的な指針となる総合計画の果たす役割は、非常に大切なものとなってきます。

 言い替えれば、計画に定める次の10年後は、篠山再生計画による収支バランスがとれる、平成32年度までであり、篠山再生へのしっかりとした取り組みを進めつつ、篠山市が自立して生き残れるかの10年間であると考えます。

 

 以上のことをかんがみ、第2次篠山市総合計画に対し、私たち議員も市政を担う立場から、より良い総合計画となるよう積極的に参画し、執行者・市民と共に作り上げていくため、全力で調査研究する必要があると考え、総合計画調査特別委員会設置を提案するものであります。

 

 なお、内容はお手元に配布しておりますとおりであり、お目通しいただき、ご賛同いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。